失敗・後悔しない有機系研究室の選び方~判断基準6選~

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そろそろ研究室選ばないと…
研究テーマはなんでもいいけど研究室選びは絶対失敗したくない!

今日はこんな悩みを解決できればなと思います!

3年間の研究生活で2種類の有機系研究室を経験し、社会人になった私が今思う、後悔しない研究室の選び方(選ぶ判断基準)について今日はお話しできればなと思います。

研究室選びは人生を左右するといっても過言ではないので、しっかり考えて選びましょう。

注意点として、挙げさせていただく判断基準は化学系(主に有機化学系)の研究室についてで、学士や修士で就職する人向けです。

機械系、電気系の研究室の選び方とは少し違うかもしれません。

ぜひ参考程度にしてくださいね。

※やりたい研究テーマと行きたい研究室は決まっている方はこのページをサッと閉じてください※

目次

指導教員はどんな人柄?

指導教員の人柄が一番重要だったと2種類の研究室を経験した私は考えています。

指導教員が学生をきちんと指導して育てようと考えているのか、それとも研究成果を出すために手を動かしてもらうただの”コマ”や”作業員”としてしか見ていないのかですね。

指導教員の考え方の違いによって、数年間にわたる研究室生活の過ごしやすさや、学生の成長レベルは大きく変わります

判断の仕方ですが、その研究室の先輩や、他研究室の先輩にその教員がどういう人なのかを研究室訪問以外の時に根掘り葉掘り聞いちゃいましょう。

なぜなら、研究室見学の時は教授から息のかかった先輩たちが温厚な雰囲気で対応するからです。

教授も学生集めに必死ですからね…(笑)

とにかく人手が欲しい研究室は、超ウェルカムモードで対応されるので注意してください(笑)。

存続危機のサークルで新入生を必死に集めているのと同じ構図です(笑)

その研究室に入りそうな同期や先輩はどういう人?

家族や彼氏・彼女よりもおそらく長い時間を一緒に過ごすことになるため、あまりにこの人とはちょっと…と思うなら考えた方がいいと思います。

研究室生活は本当に狭い世界なので、人数が少ない研究室で人間関係がぎくしゃくすると辛いですよ。

私の経験ですが、指導教員が素晴らしい研究室は学生と教員間でトラブルは少ないですが、その場合は学生間でのトラブルが起きることが多いです

逆に言えば、指導教員に対して不満がある研究室だと、学生たちは団結して指導教員の不満を口をそろえて言っているので意外と学生間の仲が良かったりします(笑)。

研究室見学するときに、学生間で仲がよさそうかを観察するのはいい方法ですよ。

研究設備(分析機器など)は整っている?

分析機器に恵まれていると効率的に研究できます。全自動で測定してくれる機械もあれば、測定中はずっと装置の前にいないといけないモノもあります。

前者の場合は、測定の間、他の作業ができますが、後者の場合は無理です。具体的にはオートサンプラーがあるかで大きく変わると思います(有機系に限る)。

しかし、細かな分析装置について、実際研究しないと分からないかもしれないので、配属前の学生が判断するのは難しいかもしれません。

配属前の学生にオートサンプラーとか言ってもわかりませんよね…
私も配属前は知りませんでした

研究室内のルールは?(報告会や雑誌会の頻度など)

多すぎると資料作成に多くの時間をとられ、研究できる時間が減ってしまうため、あまりに頻度が多い場合は考えた方がいいでしょう。

研究やれ、研究やれと言ってくる指導教員なら特にそうです。研究室見学したときにでも聞いておきましょう。

研究内容が魅力的?

これはそんなに考えなくていいと思いますが、分かりやすい研究内容であれば就職活動での技術面接のときに面接官に伝わりやすいです

全然関係のない職種(技術面接がないような職種)や、業界を受けるなら無視してください。

これは研究室のホームページとかで確認すればいいと思います。

研究テーマはなんでもいいよっていう人は、データサイエンス系や、GaussianやGAMESS(量子化学計算ソフト)を使う研究を選ぶと採用されやすいかもしれませんね。

研究室はきれい(臭いや換気、居室と実験室が分かれているかなど)?

実験室が整理整頓されているというのもそうですが、学生のデスクが実験室にあるのか、居室にあるのかは重要な点です。

有機系の実験に関して言えば、実験室は臭いです。それは有機溶媒のにおい(例えば油性ペンのマッキーのにおいを強烈にしたにおい)や有機化合物(例えばアミン化合物なら魚の腐ったような臭い)が充満していたりします。

ドラフトという局所換気できる装置がきちんとある環境で実験できていればいいのですが、そこまで環境が整っている研究室は少ないです。

ひどい実験室だと局所換気はおろか、部屋全体に換気扇がついておらず、全体換気もできてない実験室もあります。

このような環境って有機溶剤作業の法律的にどうなのでしょうね…
ほんまに作業環境測定パスしたんか??と思います

このような環境の実験室に自分のデスクがあるとなると耐えられませんし、体調を崩しかねません。

有機溶媒の臭気で頭痛はしょっちゅうでした…(´;ω;`)

この辺りは研究室見学したときに見ておけばいいと思います。

まとめ

以上、私が今思う判断基準です。

結局は自分が何を重要視するかで決まるとは思いますが、研究室生活を終えたときに自分がどういうスキルを身につけた状態で卒業したいのかというのを逆算して考えるといいと思います。

研究室選びは慎重に行いましょう。悔いのない研究室選びができることを願っております。

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